
光
第14章 作戦決行①
「わざわざ外で待ってなくて良かったのに〜
待っててくれて嬉しいけど♪
そのワンピース…かわいいね
僕のシャツと色がお揃いだ♪」
部屋の中でもソワソワしちゃって
落ち着かないから出てきちゃったんだ
良かった…この服、変じゃなかったみたい
ひとまずほっと一息
「せ先輩もすごく似合ってます」
緊張は収まることを知らない
恋人っぽく恋人っぽく
意識したら意識した分
挙動不審になってる気がする
ユウト先輩は耳元で
「すごい緊張してるね?」
クスッなんて笑うから
ぞくぞくってなった
「さっ
行こっ♪」
そう言って私の手をとる
「せっせ先輩
手っ」
緊張で手汗すごいから
恥ずかしい
「アツシは良くて僕はダメなの?」
泣きそうな顔して言う
ずるい言い方
「今日はデートなんだから…ね?
楽しく行こ?」
大きな瞳でかわいく言われたら何も言えなくなっちゃうょぉ…
