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第15章  作戦決行②


「ほら」

そう言って手を差し出すアツシ先輩は赤くなったままだ
私の手を握ると
「行くぞ」
って歩き出す

ふわってアツシ先輩の匂いに包まれる
どうしてこんなに安心するんだろう…
ずっと隣にいたい…
前よりもっと強く思う
どんどん大きくなる気持ちに戸惑うことしかできない

1年近く会ってなかったのに…

不意にリプレイされるあの日の告白

「好きだ」
絞り出すように言ってくれた言葉

アツシ先輩…
今はどんな気持ちなんですか?

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