
光
第18章 反撃
「先に頼んだほうは進展あった?
…うん…うん…
そう…
あ、それはもう言ってある
今回は黙ってるつもりないから
証拠は僕の携帯にも送ってくれる?
うん…ありがとう
はい
じゃあ
中野先生のほうもよろしく
はーい」
話は終わったのかな…?
「カナエちゃん」
びくっ
「はひっ」
急に呼ばれて声ひっくり返った
「あはは
なにそれー」
笑わないでー
ユウト先輩が笑ってくれたから
まあ…
場は和んだかな
「もう
話がどっかいっちゃったよ
あのさ
前回のね?
言い方が悪いけど…暴行事件ね
警察に届けは出したの
カナエちゃんのご両親と話してお願いして」
えっ!
驚いて固まる私
「カナエちゃんは入院してたし
生活が落ち着いてから話すつもりだったんだけど
また、こんな事が起きたから」
こんな事?
「ああ…
ごめん
今日の事件は個人情報をネット上にアップしたんだ
もちろん、トウコとその取り巻き達がね」
ええ!?
なんでそんなこと…
「それを見たバカがカナエちゃんの家に来たり
電話したりしたの
これも立派な犯罪
証拠はとったし
警察に届ける
カナエちゃんだけが危険って訳じゃないよ
お母さん、お父さん巻き込んだんだ」
ユウト先輩は怒りに満ちてる
