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第20章  エンディング


「私がいた小児病棟の子達は
次に遊ぶ約束はしないんです
なんでか分かりますか?」

トウコ先輩は再び溢れてきた涙を流している

私は当時を思い出す
手を握りしめた

「自分、もしくはは相手が次の瞬間病状が悪化して死ぬかもしれないからです」

今だに直らない癖がある
人と別れる時
"さようなら"
"また明日"
と言えない

さようならはもう2度と会えない別れの挨拶のようで言いたくないから

また明日と元気に約束することもできない

健康になった今でも
明日が確実にくる
そんな自信がもてないから

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