
光
第20章 エンディング
「へっ」
予想外な言葉にビックリした私
それまで黙って見守っていたアツシ先輩は笑い出した
「トウコまで虜にするなんて…
カナエはスゲーな!」
うんうんとか言って
なんだか自慢気だし
「なんだー
俺らじゃないんだ」
タケル先輩は残念そう
「さすがカナエちゃん
僕が好きになっただけはあるね♪」
ユウト先輩まで
「私の外見や周りのイメージに流されない
ちゃんと私を見てくれる
ダメなところをはっきり指摘して怒ってくれる
そんな人は初めてよ
私…初めて友達になりたいって思ったの」
トウコ先輩…
「病院もすぐ行くわ
一緒にお見舞いに行ってくれる?
小児病棟も行ってみたい…
何かお手伝いとかがあるなら…私…そんなボランティアとかもやりたいわ!」
トウコ先輩は極端に世界が狭かっただけだったのかな?
周りに人が少なくて
いても本音も言い合えない人ばかりで
持ち上げられて
調子のいい建前ばかり聞かされてたのかな
なんだかそんな気がする
「私もこんなにはっきり友達になりたいって初めて言われました
私で良かったら…よろしくお願いします」
トウコ先輩の手を握った
