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第3章  心


胸を押さえて痛みに耐えていると…

「ん?
どうした?」

頭の上から声がかかる

顔…見なくてもわかる
もう声だけでわかるくらい私の中心にいる人

「先輩…」
見上げると心配そうな顔
ちょっと泣きそうになる

「マジでどうした?」
腕を広げて今にも抱き上げられそうなくらいだ

いやいや
心配してくれるのは嬉しいけど
近い近い

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