Beautiful Love
第7章 二人の新居
1階には、リビングにキッチン、洗面所などの設備。
2階は主に寝室。簡易の洗面所とキッチンが付いてる、極めて高級なお部屋。
25畳は優に越えていると思われる・・・。ありえんわ、ありえへん。
「おい、軽く荷物整理しとけよ。で、そこらへんの、ホームセンターとかミトリとかで必要なもん買い占める。」
「なに、必要なもんって?」
「ベットとか、収納とかその他もろもろ?・・・んー、まぁいいや。荷物整理はいいから・・。とっとといくぞ。」
あ、確かにこの部屋、必要最低限の物しかない。超 殺風景・・・。
この部屋にも指紋認証があるらしく、設定を終えてから私達はホームセンターへと向かった。
んでもって只今、喧嘩中。
「絶対こっち!」
「無理、俺こっちだもん。」
「レディファーストでしょ!?」
「俺の中ではメンズファースト。」
「そんなの知らない!私はこっち!!」
「俺はこっち。見た目重視。」
「私はこっち!品質重視!!」
「壊れたら新しいの買えばいいじゃん。」
「はぁ!?あんた簡単に言うけどねぇ!?」
「だって簡単じゃん?」
「簡単じゃないから言ってんの!とにかくこっち!!」
「だからこっちだって。馬鹿だけじゃなくて分からず屋だな。」
「はぁ!?うっさい性悪男!!」
「性悪男で結構、こけこっこー♪」
「うわっ!!超ムカつく!!ていうか、なんでこっちにこだわんの?!」
「その台詞そのまんまそっちに返す。」
「私?私はやっぱメイドインジャパンと耐久性でしょ。あんたは?」
「俺?見た目と直感?」
「なに直感って!?」
「俺らの未来が明るくなる直感?」
「超絶意味分かんない!」
なんの喧嘩かって?
リビングに置く机をどっちにするかっていう喧嘩。