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DAYS

第37章 secret OANM×S





O side


ここは楽屋。

5人での仕事の前の楽屋。
いつも通りの空気が流れている。


「ねぇ、智くん。」
「ん?どした?」
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」


翔くんが俺の方にテクテク歩いてきて、
フワッと微笑む。

まだセットされていない髪を
ふわふわと揺らせながら。

それを見て、俺もつられて笑顔になる。


暖かい空気が流れた

…のは俺と翔くんの周りだけ。
2人だけを柔らかい空気が包んでる。

あとの3人からの視線は、
さっきの何倍も冷たいものになった。

ニノも、松潤も、相葉ちゃんも、
みんな怖い顔をして俺たちを…

いや、俺だけを見ているのかな。


そう。
俺と翔くんは恋人同士になった。

それからだ。
楽屋がこんな空気になったのは。

これが当たり前になってしまったのは。


「智くん?」
「あ…。ごめん。」
「ううん。疲れてたの?大丈夫?」


心配そうな表情で、俺の顔を覗き込んでくる。

それもまた可愛くて。


そんな俺たちを、
不機嫌そうに見ているのは松潤。

怒りを含んだ表情で見ているのはニノ。

相葉ちゃんは、悲しい顔をしてた。


どうしようもなく、いたたまれなくなる。

でも、俺はやめない。


ダレニモワタサナイ

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