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DAYS

第37章 secret OANM×S





独り言にしては、大きいし、
何より寝てたんじゃなかったの?

会話をしてるように聞こえるし。


この業界のことだ。
電話何て時間を問わずに掛かってくるし、
実際そんな事が多々ある。

何も不自然な事じゃない。


「早く寝れるといいなぁ…。」

って、そんな事を心の中で思いながら
そーっと忍び足で、またリビングへと
戻ろうとした時、


「智くんには、絶対に言うなよ。」


翔の鋭い声が廊下にまで響く。

その厳しい声に、思わず体が
ビクンっと跳ね上がる。


…俺に言えないこと?

何なんだよ、ホントに。

智くんって言ってたってことは…。
電話の相手はきっとメンバーだ。


「みんなして…。分かんねぇよ、もう…。」


静かにしてようと思ったけど、
もう我慢ならなくて、バンっと大きな音を
立てながら寝室のドアを開けた。


「ぅわっ。」


瞬間、翔が電話の相手に

「すみません。ではそういうことで。
…はい。ー、はい。失礼します。


…ビックリした、智くん…。
ノックくらいしてよー…」
「寝たと思ってたら、
話し声が聞こえたから。

誰と話してたの?」
「誰って、番組のプロデューサー…」

「松潤?ニノ?相葉ちゃん?」


自分でも分かるくらい、ひどく焦っている。

翔は一瞬だけ表情を崩したけど、
でもすぐに

「違うよ?どうしたの、今日は。

ほら。もう寝るから。
智くんもこっちで寝よ?」


あれよあれよとベッドに2人で潜って、
翔はあっという間に眠りに落ちた。


回ってた酒はすっかり飛んで、
その日は眠りにつけなかった。

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