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離れた手に安心していた私は牧原くんの視線の端に気が付かなかった。


「ふーん」


恥ずかしさで暑くなった体を冷まそうと手のひらで顔を扇いでいた私に近付いた牧原くんは私の耳元でこう囁いた。


「もしかして大分ご無沙汰？」

「……なっ」


何言って、と反論しようとした矢先、太股に再び違和感が。牧原くんの手がまた私の太股を撫でていたのだ。

な、何してるのこの人！？


「ちょ、牧原くん！？」

「溜まってるんじゃないの？」

「何が！？」

「何がって……」


牧原くんの手が私のフレアのスカートを捲って奥へと進んでいく。私は必死にその手をスカートの上から押さえていた。

しかしそれでも力に負けて、とうとう彼の手は私の下着の部分にまで到着すると布の上から割れ目の部分をさらりと撫でた。

その瞬間、私の体がビクンッと跳ねる。


「あ、……や」

「ここ、最近誰かに触って貰ったの？」

「そんなの、何で牧原くんに……」


言わなきゃいけないんだと考えていても牧原くんの熱い吐息が私の耳に掛かって正常な判断が出来なくなる。

ここは普通のレストランだから周りにも人が沢山いるし、それに目の前には健一だっているのに……