テキストサイズ

襲われちゃう女の子

第4章 彼氏のお兄さん




私は「大丈夫です!」と声を挙げる。


「先輩のお兄さんなら私仲良くしたいし、全然嫌じゃないですよ!」

「……」


彼はそっかと安心したように笑うとベッドの上に腰掛けた。
でも下にお兄さんがいるってことはそういうこと流石に出来ないよね。

ま、いっか。こうして家に呼んでもらえただけでも嬉しいし。
そのあと私は先輩と話をしたりゲームをしたりして遊んだ。










数時間して私はお邪魔をすることに。


「なんかごめん、折角来てくれたのに」

「いいんです!すごく楽しかったですよ」


そう言うと彼は「そっか」と安心したように笑う。
その笑顔にキュンと胸を突かれた。

私たちが階段を降りている時、丁度リビングから宗介さんが出てきた。


「兄貴何処か行くの?」

「あー、コンビニ。飲み物なにもないから」

「そっか」


彼の視線がこちらを向いたので軽く会釈する。


「楓ちゃん帰るの?」

「は、はい。お邪魔しました」

「ん、また来てね。その時は裕翔との馴れ初め聞かせて」

「いいからそういうの」


そう言う先輩にあははと笑うと宗介さんは家から出て行った。
彼は疲れたように息を吐く。


「あの、仲悪いんですか?」

「俺と兄貴?そういうことじゃないけど……心配させた?」

「あ、いえ。ならいいんですけど」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ