
襲われちゃう女の子
第4章 彼氏のお兄さん
え?、と彼の顔を見ると冷めた顔で私を見下ろした。
「別に無理矢理女の子襲う趣味はないからね。楓ちゃんがそんなに嫌ならやめるよ」
「……」
そう言ってスカートからも手を抜くと彼は私の乱れた服装を直し始める。
先輩に似た爽やかな笑顔で微笑むと彼は私から離れる。
「じゃあね。裕翔と仲良く〜」
宗介さんは急に私から興味がなくなったのか態度が素っ気なくなった。
イク寸前でやめられた私は火照った体を抑えられなくて彼が去っていく姿を熱っぽい瞳で見つめていた。
駄目って分かってるのに、だけど体が宗介さんを欲しいと全身で言っている。
慌てて体を動かして後ろから彼の腕に抱き付く。
私の行動に宗介さんは退屈そうに「なぁに?」と返事をする。
そんな彼のことを見上げて私はパクパクと口を開けた。
「つ、づき……して」
「続き?何の?」
「さ、さっきの……」
既に限界を迎えている私に対して彼は冷たい口調で言う。
「さっきのじゃ分かんないよ。ハッキリ言え」
「っ……」
先程とは違う荒々しい口調に子宮が疼く。
早くこの人が欲しい。この人に全てをめちゃくちゃにしてもらいたい。
「え、えっちしたい……」
絞り出すような声でそう言うと彼は穏やかな表情になり、「そう」と頷いた。
そして分かっていたかのように笑うと、
「じゃあホテル行こっか」
そう言って私の腰を抱いた。
