テキストサイズ

家政婦ノオシゴト

第7章 亀裂

「え…?」

小百合の顔を見ようとした時だった。
小百合はドアを閉めて入ってくると、すぐさま俺を玄関の壁に追いやってきた。

身体はピッタリくっついて離れようとしない。身動きが取れない…。女の力を見くびっていた。

「ねぇ、私の何が不満なの?」

「…そのしつこい所だよ…。逆に聞くけど、何でそんなに俺と結婚したいわけ?」

彼女は俺の脚を自分の脚に絡めた。

「…愛してるから。」

…他の女と同じ安っぽい媚びだ。
お前が愛してるのは、俺の金と身体だろ?そう言おうとした時、突然キスをしてきた。

同時にシャツのボタンに手を掛けて来た。

「っ…やめろ」

強い口調で言っても止めない。

「やめろっつってんだろ!!」

キレ気味に小百合を突き飛ばした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ