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家政婦ノオシゴト

第7章 亀裂

「貴方の事、そしてこの間みた女の子の事、ちょっと調べたの。」

この間みた女の子…茉莉華の事だ。

「茉莉華は関係ないだろ?」

「あら~とぼけちゃって。全部知ってるのよ?」
この女…

「もう出てけ!!婚約の件はなしにし」

「昔、貴方が彼女と交際していた事。」

言葉を遮られ、小百合はまた話し出す。

「貴方が留学した事。そして別荘に行く途中…」

「それ以上言うな!!!」

余裕の顔付きだ。
こういう時は、小百合が何か企んでいる証拠だ。

そして、その予感は当たった。

「私と結婚しないって言うなら、力ずくにでもしてもらうから。」

「…何を企んでる?」

「…彼女を大切に思うなら、してくれるよね?結婚…。」

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