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奈穂子「夢…」

孝「どんな夢、見てたんですか？」

奈穂子「えっ！？えっと…」


人間になったコウとセックスする夢

なんて
いくら夢でも言えない
欲求不満と勘違いされるかもしれないし
ここは…


奈穂子「あはは、忘れちゃった」

孝「同じですね、僕も夢見ても起きると
忘れちゃいます」

奈穂子「そうなんだ」

孝「タクシー呼びましょうか？」

奈穂子「えっ？」

孝「この時間じゃ電車もないし」

奈穂子「あぁ、うんっ」

孝「今呼びますから少し待っててくださ
い」

奈穂子「ありがとう」

孝「いえ」

奈穂子「…０時か」


時計を見ると
午前０時を既に超えていた
あれからもう２時間以上も経過していた
事になる


孝「タクシー５分で来るそうです」

奈穂子「わかった、じゃあ入り口で待っ
てるね」

孝「あの」

奈穂子「？」

孝「…あの…えっ、と」

奈穂子「何」

孝「…っ…気をつけて帰ってくださいね
くれぐれも車中で寝ないように」

奈穂子「ありがとう」

孝「…」