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ペットではなく家族です。

第9章 クロ様の場合



朱美「…んっ…寝ちゃってた…」


いつの間にか眠ってしまっていた朱美
可能性はほぼゼロに近かったが
下着の代えを探した

だけど…


朱美「うわぁ、ボロボロ…」


予備の下着や生理用品は残されていたが
長い間、手入れされておらず
ボロボロで使えず


朱美「保険の先生に相談…でもそしたら
担任にバレるし…」


考えを巡らすが
極度の空腹で頭が働かず
そうこうしてる間にも時間は無駄に過ぎ
ていき
状況は悪くなる一方だった


朱美「早く…早く楽になりたい…」


楽になりたくて
ベッドに横になり目を閉じた朱美

極度の空腹と疲労困憊で意識は遠くなり
死を覚悟し始めた
その時…


朱美「…!?」


どこかからいい匂いが…


朱美「んっ!!」


いい匂いに釣られ目を開けた時
唇に揚げ物の感触が
これは…


朱美「んんっ!?」


味、食感から
揚げ物の正体が唐揚げとわかった
あまりの空腹に思わず食べてしまったが
一体誰が…


朱美「…美味しいっ」


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