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ペットではなく家族です。

第9章 クロ様の場合



クロ様「朱美…」

朱美「…」


漆黒の黒い瞳
真っ直ぐなその瞳で朱美を見つめ
再び唇を重ねようとした
その時…


新之助「こらぁ、旧校舎のホテル代わり
に使うのは断じて」

朱美「あっ」

クロ様「誰だ、お前…」

新之助「君、は、確かあの時の…」

朱美「先生」

クロ様「先生?」

新之助「俺は神谷新之助だ」

クロ様「…」

朱美「クロ様、この人は大丈夫だから…
落ち着いて」

クロ様「人間は信用ならねえ」

朱美「…」

新之助「ここは立入禁止だ、とりあえず
外に出ろ、話しはそれからだ」

クロ様「…」

朱美「クロ様…」


クロ様は
納得してない様子だったが
新之助が言うように旧校舎は立入禁止
ここで騒ぎになれば家に連絡されるかも
しれない

それだけは絶対に避けたい
避けなければ…


クロ様「…」

朱美「クロ様、行こう…」

クロ様「…ったく」

新之助「…」


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