ペットではなく家族です。
第12章 亀吉の場合
母「愛莉、残さないで全部食べなさいっ
ていつも言ってるでしょう」
愛莉「ダイエット中」
母「何がダイエットよ、そう言って愛莉
昨日も」
愛莉「あっ、もうこんな時間」
母「愛莉!?」
愛莉「行ってきま~す」
母「…もうっ」
愛莉の父親は愛莉が小さい頃に亡くなり
それ以来、二人で暮らしている
唯一の男は彼だけ
母「愛莉、反抗期かしら…」
亀吉「…」
母「やっぱり父親が必要かな…」
亀吉「…」
唯一の男
それは亀の亀吉だ
愛莉が2歳の時、ペットショップで買い
餌やりや清掃などやらせていた
だけど最近はやらず…
母「はいっ、ご飯どうぞ」
亀吉「…」
亀吉の面倒は愛莉ではなく
母が見ていた
母「…さっ…私も仕事行かなきゃ」
亀吉「…」
母「亀吉、行ってきます」
亀吉「…」