ペットではなく家族です。
第12章 亀吉の場合
愛莉「結菜、おはよう」
結菜「おはよう」
彼女は内田結菜
5年の時から同じクラスで
仲良くしている女の子の一人だった
愛莉「宿題やった?」
結菜「やったよ」
愛莉「最後の問題だけ全然わかんなくて
お願い、そこだけ見せて」
結菜「どうぞ」
愛莉「ありがとう、助かる」
いつも通りの一日
いつもと変わらない一日
だけどそれは最初の内だけだった…
愛莉「ただいま」
授業を終え
家に戻って来た愛莉
戸締まりをし母が帰るまで部屋で一人
宿題をしたり漫画を読んだりして
過ごした
愛莉「お腹空いた…」
時刻を確認すると
いつの間にか夜9時を回っていた
母は遅くても8時には帰って来ていたし
それ以上遅くなる時は
電話をくれる
だけど今日はメールすらない
何故だろう…
愛莉「…お母さん遅いな」