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ペットではなく家族です。

第12章 亀吉の場合



恵「帰って来ました、我が家」

愛莉「お帰りなさい」

恵「ただいま」

愛莉「…」


次の日
母は無事退院した

亀吉の事はそれとなく話していたが
いざ本人と会わすとなると
ドキドキして…


愛莉「…」

恵「愛莉、どうかしたの?」

愛莉「あのね…」

恵「?」

亀吉「あっ恵、帰って来てたんだ」

愛莉「亀吉、呼ぶまで出て来ちゃダメっ
て言ったじゃん…」

亀吉「でも」

恵「愛莉から聞いてるわ、あなたが亀吉
でしょう」

亀吉「聞いてたんだ」

恵「想像してた以上、かっこいい」

亀吉「よろしく」

恵「よろしくね、亀吉」

愛莉「…」


人間の亀吉に
母は驚いた様子もなく
満面の笑顔で亀吉を受け入れてくれた

特に問題もなく良かったが…


恵「その服きついでしょう?近い内に服
買わなきゃね」

亀吉「いいの?ありがとう」

愛莉「…」


ただ楽しそうに話す二人を見ていると
愛莉の胸はモヤモヤした
何故か…


愛莉「…何これっ…」





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