ペットではなく家族です。
第12章 亀吉の場合
愛莉「…」
亀吉「…」
数時間が経過し
薄暗い部屋に静かな寝息が…
愛莉「…寝た?」
亀吉「…」
愛莉「…寝ちゃったか…」
亀吉「…」
起こさないよう
注意しながら起き上がると
愛莉は指で自分の唇に触れると目を閉じ
そっと…
愛莉「…亀吉…ごめんね…」
亀吉「…」
愛莉「…ごめん」
亀吉「…」
亀吉の唇に自分の唇を重ねた
その行為の意味は愛莉もわかっている
簡単にしていけない事も
だけど…
愛莉「…これで帳消し」
亀吉「…」
こんな事しても
男にキスされた事実は変わらない
だけど塗り潰さないと正気でいられない
耐えられなかった
愛莉「…ありがとう、亀吉…」
亀吉「…」