
ペットではなく家族です。
第14章 クロ様の覚悟
朱美「細野先生」
細野「?」
朱美「お願いがあるんですけど」
細野「男なら無理よ」
朱美「違います、きっと先生の得意分野
だと思います」
細野「…」
その日を境に
朱美は少しずつ勉強を始めた
だけど一人で勉強するには限界があり
そこで教師でもある細野に
教えてもらう事に
だけど…
朱美「先生、また間違ってます」
細野「また?」
保健室担当で
普段、授業をしてないからか
細野は数学や英語の答えを間違えてばか
りいた
細野「私、数学とか英語、苦手なんだよ
ね…神谷先生に教えてもらいなよ」
朱美「でも授業が」
細野「彼、昔から数学は得意で教え方も
上手いと思うよ」
朱美「…」
細野「何か言いたそうな顔ね」
朱美「詳しいなって…」
細野「だって高校の同級生だもん」
朱美「えっ!?」
話してる感じから
単なる同僚ではないと思ったが
二人が高校からの同級生だったとは驚き
だった
細野「驚き過ぎ」
朱美「あっ…すいません…」
