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ペットではなく家族です。

第15章 香織の結末



香織「夜には戻りますから」

明「わかった、アポロ君は任せて」

香織「あ、その事なんですけどアポロは
自分の家に帰りました…」

明「そうなんだ」

香織「…」


アポロが消えた事
正確に言えば人間のアポロだが
怪しまれないよう自分の家に帰った事に
した

従兄弟だし
人見知りだった為
別段、怪しまれる事はなかった


香織「じゃあ行ってきます」

明「気をつけてね」

香織「はいっ」

明「…」


孝太郎に会いたくて
小走りで待ち合わせ場所へ向かった
約束の時間30分前だったが、そこには
孝太郎がいた


孝太郎「…」

香織「ハァハァ、大丈夫かな」


乱れた息を整え
髪の毛や服をチェックし
あくまで今、到着したように装い孝太郎
に近づいた


孝太郎「…?」

香織「孝太郎、お待たせ」

孝太郎「やっと来た」

香織「行こう」


恐る恐る孝太郎に手を重ねた香織
端から見れば恋人同士
だけど…


孝太郎「ホテル予約してあるから」

香織「えっ…」

孝太郎「ほらっ、早く行こう」

香織「…ぅんっ…」


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