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ペットではなく家族です。

第15章 香織の結末



香織「…そういう事か」

アポロ「…」

香織「私は一人じゃない」

アポロ「!!」

香織「私にはアポロがいるじゃん」


ゲージを開けてあげると
アポロは迷う事なく香織の膝に乗った

懐かしい光景
少し前まではこうして
膝に乗せよく遊んであげていたのに


香織「ごめんね、アポロ」

アポロ「…」

香織「一人で寂しかったよね…」

アポロ「平気だよ」

香織「!?」

アポロ「ママがいるから平気だよ」

香織「アポ、えっ?」


今、目の前にいるのは
人間ではないハムスターのアポロ
動物の姿なのに人の言葉が話せるなんて
不思議だった


香織「なっ、何で…」

アポロ「何が?」

香織「話せるの?人間の姿じゃないのに
どうして…」

アポロ「香織は人間の方がいい?」

香織「出来るの?」

アポロ「頑張ってみる…」

香織「…」


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