ペットではなく家族です。
第15章 香織の結末
ユリ「ずっと言わなきゃと思ってたんだ
けどタイミングが合わなくて…」
香織「…」
明「軽蔑した?」
香織「そんなわけ、ただちょっとビック
リして…」
明「良かった、香織ちゃんに嫌われたら
私、ショックで死んじゃう」
ユリ「バカ」
明「バカって言う方がバカなのよ」
ユリ「はいはい…」
香織「…」
ユリ「お金は受け取った?」
香織「えっ?」
ユリ「それが香織ちゃん、受け取ってく
れないのよ、意外と頑固で」
香織「え、あの…」
詳しく聞いてみると
実はこのお金、ユリのお金らしい
でも何故、200万もの大金を出してく
れたのか…
ユリ「素直に受け取りなさい」
香織「理由は何ですか」
ユリ「理由?」
香織「特別な理由もないのに受け取れま
せん、こんな大金…」
ユリ「親孝行が出来るのは親が生きてる
内だけよ」
香織「!?」
ユリ「じゃあ私、仕事があるから」
香織「あ…ユリさん」
ユリ「…」