ペットではなく家族です。
第15章 香織の結末
香織「あ、明さ…」
明「…」
近づく明の顔
あと数センチでキスする
キス出来ちゃうくらい近づいた時…
ユリ「はい、そこまで」
香織「!!」
明「あらユリ、お帰りなさい」
ユリ「…」
香織「…危なかった…」
ユリ「大丈夫?」
香織「あ、はいっ…何とか…」
ユリ「…」
香織「ユリさん?」
ユリ「兄が色々と迷惑をかけたみたいで
ごめんなさい」
香織「迷惑なんてそんな、いつも良くし
えっ…」
明「どうかした?」
香織「ユリさん、今…」
聞き間違え?
間違っていたら失礼だが
ユリは今、明の事を兄と言っていた
そんなまさか
だって明は誰が見ても
どこからどう見ても女性で男であるわけ
がない
ないはずだが…
香織「ははは、ユリさんってば…」
ユリ「…」
香織「ユリさん!?」
ユリ「この人は姉じゃなくて兄、男なの
産まれた時から」
明「体は男でも心は女よ!!」
香織「…」