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恵「…ただいま」

愛莉「お母さんお帰り、あのね」

恵「…」

愛莉「あのね、ちょっと亀吉の事で相談
したい事があるんだけど」

恵「…」

愛莉「お母さん？」

恵「ごめん、今日はちょっと疲れてるか
らまた今度ね」

愛莉「あ、うんっ…」

恵「…」


亀吉の事
相談したかったが
話しをすら事すら出来なかった

時間も遅かったし疲れてただけだろう
この時はそう思っていた
この時はまだ…


恵「…」



それから数日後…


正樹「水島さん、水島愛莉さん」

愛莉「えっ？えっと…」

正樹「覚えてません？僕、恵さんの部下
の沢田正樹です」

愛莉「ああ、沢田さん」


買い物帰り
偶然にも正樹に会った

初対面ではない
だけどあまり覚えがなく
でも知らぬふりも出来ず適当に話しを合
わせた


愛莉「仕事の途中ですか？」

正樹「まぁ…」

愛莉「外回りも大変ですね」

正樹「ぅんっ…あ、あの、さ…」

愛莉「はいっ」

正樹「恵さん、お母さんの事で少し聞き
たい事があるんだけど…」

愛莉「…」