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ペットではなく家族です。
第20章 愛莉の結末
正樹「この近くだと…」
頭をフル回転させ
この近くで密会出来る場所を探した
正樹「すいません、今日こちらで会う約
束をしてるのですが」
ホテル一件一件
契約会社の名前を出し
言葉巧みに予約があるか聞き出した
受付「こちらでの予約は本日承っており
ません」
正樹「そうですか…」
受付「あの…」
正樹「あ、このホテルじゃなかったかも
すいません」
ロビーを見渡し
次のホテルへ向かった正樹
もしかしたらもう手遅れかもしれない
だけど…
正樹「…次は」
迷ってる暇はない
今は前に進むしかなかった
正樹「すいません、今日こちらで」
契約相手「今日はいつもと違うね」
正樹「!!」
恵「…ありがとうございます」
契約相手「綺麗だよ」
恵「…」
受付で聞いていると
その横を恵が通過していった
肩を抱かれ少し困った表情をしていたが
相手の男は…
契約相手「緊張してるんですね、大丈夫
約束は守りますから」
恵「…」
異変に気づきながらも契約をちらつかせ
逃げないように圧力をかける
用意周到だった
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