ペットではなく家族です。
第21章 ピー子の場合
龍之介「これあげる」
愛「えっ…」
別れ際に
龍之介が差し出したもの
それは一万円の束、20万だった
愛とセックスした事で新境地を開拓し
新たに曲が作れそうだった
つまりは報酬だ
愛「こんな大金、受け取れません」
龍之介「対価だよ」
愛「でも」
龍之介「じゃあこうしよう、俺は彼女の
愛に20万円を貸した、もちろん無利子
返済期限も無し、これでどう?」
愛「…でも私…返せるか」
龍之介「鈍いなあ、お金が目的じゃない
俺はまた愛に会いたいから口実を作って
るの」
愛「…龍之介さん」
龍之介「これは俺の連絡先、今みたいに
セックスしたくなったら来て」
愛「…」
連絡先を渡すと
龍之介は早足で家へ戻った
早く曲を書きたくてピアノに触りたくて
運動不足で足がもつれたりしたが
止まる事なく走った
走り続けた
龍之介「久しぶりだ、こんな感覚は」