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龍之介「俺は龍之介、わかる？」

ピー子「龍之介、龍之介」

龍之介「そう」

ピー子「龍之介、龍之介、龍之介」


「龍之介」
その言葉が気に入ったのか
ピー子は龍之介の名前を連呼し続けた
何度も何度も…


ピー子「龍之介、龍之介、龍之介」

龍之介「…うるさい」

ピー子「龍之介」

龍之介「…」


ピー子を買った事
最初の頃は後悔していたが
ピー子のやる事、言葉などが刺激になり
いつも何かやらかすから退屈せず
楽しかった

大変だけど…


ピー子「龍之介は天才、天才」

龍之介「天才天才」


ピー子は忠実だった
龍之介が教えた言葉を教えた通り
人間なら笑ってバカにするような言葉も
笑わず真剣に言ってくれた

龍之介はそれが嬉しくて
嬉しくて…


龍之介「俺の味方してくれるのはピー子
だけだよ」

ピー子「味方、味方、ピー子だけ」


少しずつ確実にピー子に惹かれていった
人間ではないセキセイインコ
鳥のピー子に…