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ペットではなく家族です。

第23章 マリア、アテネの場合



大吉「…ぅ…っ」


気がつくと自分はプールの中枢部にいた
息苦しくて必死にもがくが
沈むばかり…


大吉「だ…っう…誰か…あ…」


息が続かない
苦しい、苦しい苦しい…

口から酸素が吹き出し動けなくなる


大吉「…だれ…か…」


その時だった
何かが目の前を横切った
猛スピードでイルカが中に入ってきたか
と思った

だけど大吉の前に現れたのは
髪の長い女性だった


女性「…!!」

大吉「…」


女性は大吉の手を取ると
一気に地上まで引き上げてくれた

間一髪、助かったが
彼女は一体…


大吉「は…っ…ゴホッゴホッ…」

女性「大丈夫?」

大吉「あ、っ…ありがとう…ございます
あの…!?」

女性「どうしたの?」

大吉「いや…ああ、えっと…」


助けてくれた女性は
同僚ではなく知らない人だった
長髪の黒髪、目も大きくなかなかの美人
だが何故か…


大吉「あの…何で裸、なの?」

女性「えっ?」

大吉「裸…」

女性「何でだろう、わかんない」

大吉「…」


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