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ペットではなく家族です。

第5章 アポロの場合



店員「いらっしゃいませ」

香織「…」


あの日の午前中
香織は近所のスーパーにいた

髪はお団子にしノーメイクにスエット
完全に夜の香織とは違う
真逆の格好

この格好なら
お客さんと会ってもバレない
もしバレたらそれは友達か元カレくらい
だった


香織「ご飯作るの面倒だな…」

秘書「店の外でも気を抜くな、誰が聞い
てるかわからないぞ」

香織「!?」

秘書「まさかスーパーで会うとは」

香織「あなた…」

秘書「…」


そこには
例の赤沼の秘書がいた
この近所なのかジャージとラフな格好

だけどよく香織と気づいたものだ
今の香織と夜の香織は
かなり違…


秘書「改めて倉田孝太郎です」

香織「倉田孝太郎…」

孝太郎「俺の事、覚えてない?佐藤香織
さん」

香織「何で私の名字…」

孝太郎「旧姓は橋本、橋本孝太郎」

香織「橋本…橋本君!?」

孝太郎「良かった、やっと思い出してく
れた」

香織「橋本君、本当に?」

孝太郎「うん」


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