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ペットではなく家族です。

第5章 アポロの場合



香織「アポロ?アポロ、どこ?」


ベッドやソファーの下
テレビの裏も探したが見当たらず
考えたくはなかったが外に出てしまった
のでは…


香織「外…そんなわけないか…」


でも自分は
外に一歩も出てないし
ルームサービスも頼んでいない
アポロはこの部屋のどこかにいるはずだ
が…


香織「アポロ、どこに隠れて…」

アポロ「痛ぁっ」

香織「!!」


ベッドに座った時
お尻に何か柔らかい感触がした

しかも布団の中から可愛い声が聞こえ
恐る恐る布団を捲って
見てみると…


香織「…!?」

アポロ「ママ、痛いよ…」

香織「あっ、ごめんなさ…えっ?」


そこにいたのは
小中学生くらいの男の子
目はクリクリで髪は長髪で焦げ茶色

そして何故か自分をママと呼ぶ
可愛い裸の男の子


香織「マっ…ママって私の事?」

アポロ「何言ってるの…ママは僕のママ
でしょう?アポロのママ」

香織「アポロ…アポロってあの?」

アポロ「あの?」

香織「あっ何でもない、何でもないから
気にしないで、いいから…」

アポロ「?」


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