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ペットではなく家族です。
第6章 コウの場合
奈穂子「省吾、ごめん…」
省吾「二人共待ってるから急ごう」
奈穂子「うんっ」
彼は寺尾省吾
奈穂子と同い年の34歳
背が高くて
爽やかイケメンで
有名商社に勤める自慢の彼氏だ
省吾「お待たせ」
奈穂子「…失礼します」
通された個室には
省吾のお父さんとお母さんがいた
仕事とはいえ待ち合わせ時間に遅れてし
まい
奈穂子はすぐ
遅刻した事を謝罪した
奈穂子「すいません、約束の時間に遅れ
てしまって…」
省吾の父「気にする事ないよ」
省吾の母「そうよ、それより早くお料理
食べましょう」
奈穂子「…ありがとうございます」
ご両親との初対面
ド緊張していたが優しくて
奈穂子はすぐ意気投合し仲良くなれた
これなら…
省吾「奈穂子、そろそろいいかな」
奈穂子「…うんっ」
省吾の母「何、どうかしたの」
省吾の父「省吾?」
省吾「父さん母さん、俺、将来奈穂子と
結婚しようと思ってる」
省吾の父「結婚?」
奈穂子「…」
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