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第23章 さようなら

真弓が帰った後 舞は ソファーに座った。

真弓は 凄かった。 私と雄介の事を 怒り狂って責めたり なじる事をしなかった。

大人で冷静に話してくれた。

改めて 自らの過ち、不倫は自分達ではなく 周りの人を不幸に陥れるものだとわかった。

雄介は 元から女グセが悪い。結婚しても浮気する男。

例え 今は舞を愛してくれたとしても それは一時的なものだと薄々はわかっていた。

でも そんな雄介を 真弓は心から愛している。

私は真弓さんみたいになれない。

それに まず自分を大事にしてくれてる涼太を裏切った。

でも やっぱり 自分だけが 何事もなかったようには出来ない。

全てを話し 涼太とは別れよう。そう思った。

梨花… 梨花の事を思うと 胸が痛む。

私 なんて事をしたのか…。隼人くんだって 同じだ…

舞は今後の事を 考えて まず涼太に話そうと決めた。

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