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第4章 幼稚園で

それから 3ヶ月たった。 ある夏の日。
その日 は 梨花が通う幼稚園の 夏祭りの行事があった。

子供達の父兄の 父親が会場設営をしたり バザーや出店の テーブルや壁を組み立てたりした。
そして母親が バザーのお手伝い 出店の かき氷や フランクフルトなどの 準備をしていた。

梨花も すっかり 幼稚園に慣れ お友達もたくさん出来た。

舞も 幼稚園の先生や お母さん達とも 仲良くなれてきた。

あれから 梶原家の奥さんは 何かと 困った事はないか 私達 親子を気にかけてくれてる。助けてくれる。

そして 梶原家の旦那さんも 舞がバスの時間をずらした為に あまり 会わなくなってきた。
しかし 時々 舞の早めのバスに乗ってくる時もある。

その時は変わらず 少し離れた場所から ただジッと見ていた。

時々 2階の窓から こっちを見てるようだし ゴミ出しに早朝外に出ると 梶原家の玄関先に立ってたりもする。
何も 話しては来ない。

ただ 夫の涼太とは 時々 挨拶程度には 話してるようだ。
梶原さんも この辺りでは 有名な食品関係の会社に勤めてるようだ。


今日の夏祭りは もちろん 両親揃ってる所は 2人共参加して それぞれ 手伝いをしていた。
夫の涼太は 会場設営の手伝いで 他のお父さんとテントを張ったりしてるようだった。
舞は みんなが持ち寄った バザーの品物を並べていた。

もちろん 梶原夫妻も来ていた。 奥さんは先頭切って 率先してお手伝いをしていてが 旦那さんは 途中から 舞が何人かの父兄と準備していた 会場に入って来た。
そして 遠く 離れた入り口の近くで 壁にもたれ 舞の方を見ていた。
一度 チラッと 梶原を見たら バチっと 目が合ったので 間違いない。

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