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第6章 愛撫する

次の日の朝 舞は 気だるい疲れが取れなかった。

涼太とは 普通にセックスはしてるが 昨日みたいに 激しく 我を忘れるようにセックスに溺れたのは 久しぶりだった。
いつもは もっと サラッとしたものだった。

舞は 時々 涼太のセックスに不満を感じていた。

「おはよう〜!舞!」 涼太が清々しい顔で 声をかけてくる。

「 あっ… おはよ…」
舞は 何故だか 涼太の顔が 見れなかった。

涼太は 後ろから 抱きしめ 「 昨日の舞は 可愛かったよ!」
と言い おでこに軽く キスして来た。

「ヤダァ〜〜…」

「あははっ! 最近は なかなか 舞と夢中になってしてなかったからさ!なんか新鮮だったよ!」

「 そぉー? ふふ ありがとう!」 頭の端に 浮かんだ 梶原を 消して 涼太に ニッコリ笑った!

「 じゃあなー 会社 行って来るよ!」 と 手を振って出かけていった。

あー なんか 涼太に 罪悪感だ… 別に浮気はしてないけど 他の男の人 思い浮かべて セックスするなんて。

今日は 梶原さんと 同じバスだったら どうしよう。

昨日 指に触れて来たし 梶原さんを想ってのセックス。

しばらくは 会いたくないな…

舞は 重い気持ちで バス停に 向かった。





あ やっぱり いた…

今日は 舞より早く バス停に来て 待ってるように 思えた。

また ジッと 射抜くような視線で 見つめている。
何か 言いたげな 目をしていた。

バスが来て 乗り込むと 昨日のように 舞の 真後ろに ぴったり 付いて来た。

もう今までのように コソコソしてなくて 堂々と当然のように 舞の後ろに 張り付いて来た。

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