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視線

第1章  出逢い

え?…
舞は 梶原と言うこの家の主人を 同じように見返した。
その間 多分 数秒だと思うが 舞と梶原には お互い 長い間 見つめ合ってるような感覚に感じた。

梶原と言うその家の主人

背は 180近くある長身で スラリと均整の取れた体型だと カジュアルなストライプシャツとジーンズ姿だけを見ただけでわかる。
歳は 舞とそんなにわからないだろうが 独特な雰囲気を持った男性だった。
ここまでの会話で この梶原家には 奥さんと幼稚園の子供がいるのはわかる。しかし 梶原には 何故か 家庭に染まっていないミステリアスな雰囲気が漂っていた。

そして 切れ長で 一見無表情でクールな鋭い視線。
思わず 威圧感を感じる。
漂ってる雰囲気が他人を寄せ付けない 冷たそうな近寄りがたさがあった。
しかし 何故だろう。
舞を 見つめる目には 奥に熱い情熱が光る 内側から 発する色気があった。
あ…。

舞は 一瞬 ブルッと震えた。
しかし 目が離せなかった。
まるで 射抜くような 舞の目の表情からも 全てを見透かそうとした 強い眼差しがあった。

え… この人 なんで こんなに 見てるの。

舞は なぜかしらジワジワと体が熱くなって来るのを感じた。

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