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過ちは奇跡ですか?

第2章 鏡 悠真

「あー。もう。
わかったよ。んじゃあ、家来い」

「え?」

「そんな状況で学校行ったって帰されるだけだぞ。
帰りたくないなら家に来い」



一瞬頭がついていかなかった。
そもそも、他人のこの人がなぜそこまでしてくれるのか理解できなかった。
でも、それでも家に帰るよりはと思うとどうでもよくて、俺は車に乗った。




「椅子、倒していいぞ。
ついたら起こすから寝てろ」

「あの・・・」

「ん?」

「ありがとうございます。えっと・・・」


名前なんだっけ?


「・・・」

「あの、えっと」

「海音・・・
高嶺海音だ。」

「!
海音さん。」



鼻で笑い俺の頭にてをのせ優しく撫でる。
その手に安心し俺はいつのまにか寝ていた。

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