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過ちは奇跡ですか?

第1章 見つかった

回りをゆっくり見渡し誰にも見られていないことを確認する。
そっと商品に手を伸ばしポケットにしまう。
うるさいくらいに心臓がなる。
だけどばれないように平静を装って店を出た。

その時だった・・・


「君?少し良い?」

「はい?」


振り返ると自分よりも背の高いお兄さんがたっていた。
彼は俺の肩に手を置き話があると言う。
ばれたのかと冷や汗が背中を流れ、心臓はさらに速さを増した。


「話って?俺忙しいんですけど・・・」


声が裏返るのを抑えやっとの思いでそう言うとお兄さんはため息をつき俺の耳元で囁いた。



「面倒事は嫌いなんだ。出来れば警察は呼びたくない。
素直についてきてくれるよね?」


そう言われもう隠しきれないと俺は泣きそうな思いでお兄さんの意見にしたがった。

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