過ちは奇跡ですか?
第3章 高嶺 海音
予定通り仕事が終わり、就業時間まであと30分となった頃杉野は珍しくおもむろに問いかけてきた。
「朝はなにかあったんですか?」
「ん?ああ。うん。ちょっとな」
珍しく私生活に疑問を投げ掛けられ戸惑ったが俺がそう答えるとそうですかと短く答えた。
「拾い物をね・・・」
「拾い物・・・ですか。」
「うん。まぁ、直ぐにでも帰すつもりだけど家がわからなくてね」
「そうですか。交番に届け出が出てるかもしれませんね。返せると良いですね。」
「そうだね。」
・・・人だって多分伝わってないな。
まぁ、俺が他人に興味がないのを知っているから余計か。
「朝はなにかあったんですか?」
「ん?ああ。うん。ちょっとな」
珍しく私生活に疑問を投げ掛けられ戸惑ったが俺がそう答えるとそうですかと短く答えた。
「拾い物をね・・・」
「拾い物・・・ですか。」
「うん。まぁ、直ぐにでも帰すつもりだけど家がわからなくてね」
「そうですか。交番に届け出が出てるかもしれませんね。返せると良いですね。」
「そうだね。」
・・・人だって多分伝わってないな。
まぁ、俺が他人に興味がないのを知っているから余計か。