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過ちは奇跡ですか?

第3章 高嶺 海音

そういえばいつぶりだろうか・・・
人の心配をしたのは。



「社長?」

「ん?」

「いえ・・・考え込んでるご様子だったので・・・」

「ああ。うん。いや・・・
ただの気まぐれだし本気になんてならないのになーってさ。」



俺の答えに不思議そうに見つめ返す。
その顔におもわず笑ってしまうと、直ぐにいつもの顔に戻す。



「杉野は意外と顔に出るんだね?」

「・・・はぁー、そうですか?」



ため息ににた声を漏らしそっけなく答え、仕事に戻った。

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