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過ちは奇跡ですか?

第2章 鏡 悠真

「ただいま」



玄関を開けそっと呟く。
誰にも見つからないように静かに家に上がった。




「つかれた。」



自分の部屋へ行きベッドに転がりポツリと言う。
静かな部屋で俺の声は大きく聞こえた。
そんな静寂はものの数分で終わる。



「悠真。お帰り」

「!・・・ただいま」

「遅かったね」

「いろいろあった。」

「そう」




気持ち悪い。
そっと近づく父にそう思った。
いつもされている事を思い返せば当然だ。
この人は俺に恋愛感情に似たなにかをよせている
抵抗は許されない・・・
今日も俺は・・・

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