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覚醒

第22章 暗黒の性の鎖

それから一晩中、真実の躰を貪り続け、真実の中で何度も何度も果てた康太。

次の朝、真実をバイクで自宅まで送り、その別れ際。

「…必ず…」

とだけ言葉を残して去って行った。

玄関を開けてそっと家に入るが、家には誰もいない。

昨日は聡も夜勤で、まだ帰宅していない。

真実は疲れ果てたその身を、薄暗いリビングのソファに横たえて瞼を閉じた。

瞼の奥に蘇るのは、昨日の康太のこと。

心許をさらけ出して全身で泣き、真実へ結婚の意志まで告げた康太。

真実の心を得ることは出来ずとも、それでも真実と一緒にいたいと言う康太。

真実は困惑の極みの中、様々な思いが胸に押し寄せていた。

「ただいま」

聡が帰宅した。

真実は慌ててソファから起き上がり、聡を迎える。

「お、おかえりなさい」

少し、声がうわずる。

「なんだ?もう起きていたのか?」

朝早くからきちんと身仕度をしている真実を見て、聡が不思議そうに訊ねた。

「あ、うん…あの…夕べテレビを観ながらソファでそのまま寝ちゃったから…お風呂入りそびれちゃった…。ちょっとシャワー浴びてくる」

真実は慌てて言い訳をしたが、その目は泳ぎ、挙動に違和感を感じた聡は、風呂場へ行こうとした真実の肩に手を置き、止める。

「…よし、パパも一緒に入るよ。風呂でいっぱい可愛いがってあげよう。」

「…え?…で、でも…」

「いいだろ?…それとも、一緒に入りたくない理由でも?」

「…そうじゃないけど…でも…」

「だったら。ほらパパが脱がせてあげよう。パパはしたくてしたくて、早く仕事を終わらせて帰って来たんだ。君を見ただけで、ほら、もうこんなになってる」

聡は真実の服を次々に脱がせながら、硬く脹らんで、ズボンを持ち上げている自分の股間に真実の手を充てがう。

ブラもショーツも剥ぎ取り、真実を全裸に剥くと真実は乳房と股間を両手で隠そうとする。

聡はその手を掴み、隠すことを赦さない。

真実の乳房を正面から、両手で掬い上げるように揉みながら、美しい裸体を舐めるような眼差しで視姦する。

その真実の全身には、薄紅色の縄痕が無数に走っていた。

聡はその縄痕を目を細めて見つめると、いやらしい舌使いで縄痕をなぞるように舐めた。

「…真実、縛って貰ったのかい?彼に…」

聡の言葉に、真実の中でゾクッ!と戦慄が走った。

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