制服の魔法
第13章 離ればなれ
一つ一つの思い出が頭を駆け巡るように映し出される
一緒に寮に居たこと
唯、寮にはいないんだよね
家か…
また他愛のない事を喋りたいよ…
それっきり、クラスの皆は私がいない事にした
机には花瓶を置き、無視され、見向きもしなくなった
それが何よりも悲しくて
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でも特別科では私はちゃんと居る存在
「夏目。大丈夫?」
『えっ!あ…うん』
机にはご飯が置いてあった。ご飯もろくに食べてないや
「アホっ!ちゃんと食え」
蓮くんは腕を引っ張り椅子に座らす
「何があったんだよ。最近のお前、変」
そりゃね…
がむしゃらにご飯を頬張った