制服の魔法
第37章 送りに
『ありがとうございます。……でも、うちの寮、遠いですよ?』
「大丈夫だよ。最近は女の子を襲う人が多いからね。」
優しそうな人…
今はなんだか、この人といたいかも…
『ハル…さん?ですよね?』
「うん、榧江ハル(カヤエハル)。酔い気覚めた?」
『まだ…少しクラクラして…結構覚めたと思ったんですけど…』
「そっか…水でも買ってこようか?」
『大丈夫ですっ…』
やっぱり寒いなぁ…
もっと厚着してこれば良かった。
「これ…貸すよ」
手袋を差し出してくれた。
初めて会う他人なのに、良いのかな…
『ゔっ…』
「大丈夫っ!?」
『はい…あの………手、つけてもらえます?』