制服の魔法
第42章 赤色
―――グチュ、クチュ
いやらしい音をわざとたてているようだった
『……蓮くんッ――はあァッ』
「自分から腰動かしてるよ?」
気づいたら、自分からしていた
ふと、蓮くんと初めて会ったときのことを思い出した。
――最初のキス。
芸能科の人と、私は全く違うものだと思っていた。
気づけば、同じ様に“自分から”している
前の私では、今の自分は想像もできなかったと思う
『…はゃあぁっ///』
芸能科の人のこと、邪険にできないね
「…変わったな。お前」
『……///』
「俺達好みに調教されてさ……」
口付けをする蓮くん