制服の魔法
第7章 倉橋 港
「あと、みーんな知らないけど握手とかしたあと手を洗うんだー。一般科の人なんて触れないし。同じく夏目ちゃんもね?」
何この人……
私たちが人間じゃないって言いたいわけ?
「舐めるなんて無理でーす」
『じゃあ、芸能科の人ならいいの?』
「無理」
この人ただの…
よし。嫌われるのも承知で…
『ただの童貞じゃない』
港くんはさっきのと比べ物にならないくらいに睨んだ
「そんなこと…童貞の何が悪いのっ!?僕は人が怖いんだよ。それがいけないことっ!?」
『あ…ごめん』
きっと一番触れちゃいけないことを私はしたんだ……
私って無神経だな…
「いいよっ!童貞じゃなくなれば何も言えないでしょ?」