制服の魔法
第45章 割れ物
特別科に戻ると輝くんがいた
「あっ夏目。港みなかった?」
『え…あぁもうちょっとで来ると…』
「あっ港。」
後ろを振り向くと、港くんがいた
さっきまで泣いていたのは嘘のように、私に抱き付いていた
「なぁーに?輝」
「聞きたいことがあるから」
「分かった…じゃね夏目」
『………』
今のしゃべり方に、私は違和感を感じた
普通だと思うけど、いつものしつこさが無いような…
笑ってなかったような
「なんか、あいつ変だな」
『蓮くんも?』
「可愛さがない」
『何それ…』
きっとさっき私が怖いって言ったの傷ついてるのかな…
港くんだから言われたことないだろうし