制服の魔法
第45章 割れ物
時間がたってから、港くんが部屋に戻るのを確認した
―――コンコン
『フゥー、み、港くん?あの、さっきはごめんね。怖いって言って…』
「夏目?…入ってよ」
あれ?いつもの明るい港くんだ
私の思い違い?
――ガチャ
「ねぇ夏目。僕は人より独占欲が強いんだよ?」
部屋に入ると同時に扉に迫られる
『…港くん?』
全くの別人のようだった
「僕、Mとか言ったけど、Sだったみたい」
『っ……怖いって言ったのって』
「別にどうでもいい。ちょっとショックだったけどね」
『なら…もういいでしょ』
悪い予感がする
――――カギ?
カギがかかってる!
どうして!?